おはようございます。
今回はCLT実験棟についてお話させていただきます。
こちらが建築中の実験棟です。
CLT(Cross Laminated Timber)は、
ひき板を並べた層を板の方向が直交するように
層を重ねて接着した大判の
木質パネルです。
1990年第中頃からオーストラリアを中心として
発展してきた新しい木質構造用材料として、近年日本
でも注目を集めています。
2016年に一般的な設計基準が策定されるのを
きっかけに、今後国内におけるCLTの利用は急速に
進むことが期待されているとの事です。
所謂建築基準法の策定を検証している現場がこちらに
なりますので、見学させていただき非常に
勉強になりました。
こちらが内部。
現在のパネルは最大で2,7m×6,0m
ということでした。
厚みは30mm×5層で150mm。
間近で見るとその迫力に圧倒されます。
見た目も美しく、この構造躯体をそのまま
内装材としても利用が可能です。
こちらは2階ロフトスペース。1枚のCLTで
構成されています。
そして外部バルコニーの床組も1枚のCLTで設計
されています。
こちらの実験棟での研究内容ですが、
温熱環境HEAT20相当仕様の実施、CLTのクリープ
変形等の把握、耐久性や遮音性能その他様々な検証が
行われていました。
製造⇒現場への運搬等の問題など今後運営面での
様々な検証が必要になるようですが、
非常に興味深い実験棟でした。
次回はいよいよLCCM住宅についてお話させて
いただきます。