温度データ-前橋市T様邸(平成23年3月上旬)

平成23年3月上旬のT様邸で計測しました、温度データを公開します。 データ計測期間ですが、まだ厳しい寒さの残る3月8日から17日までの9日間です。(今後1年間計測します)まずは以下のグラフをご覧下さい。

temp_data_graph2303

今回は4箇所での計測データをご覧下さい。 1CH(赤) 外気温度 2CH(黄) リビング・ダイニング温度 3CH(水色) 洗面所温度 4CH(オレンジ) 床下温度 まず赤色の外気温度ですが、雨水を防ぐため、現在仮設置してあるアルミの郵便受け内部に設置したため、 日中に内部が熱されてしまい、最高気温が44,3℃!にもなってしまっているため、アベレージ(平均温度)が高くなっています。 気象等データを参考にしますと、最高気温が約12℃、平均気温が約6℃となっています。 まだまだ寒いです。 次は黄色のリビング・ダイニングのデータです。 この家の唯一の熱源である蓄熱暖房が設置してあるため、最高気温26,5℃、平均気温も22,6℃と高めとなっています。 この部屋の蓄熱暖房の設定ですが、値段設定のもっとも低い深夜に蓄熱をして、冷え込みの強くなる明け方前に放熱ファンが 作動するよう、タイマー設定がして有ります。 FF式のファンヒーター等とは違い、輻射熱のやさしい暖かさで家中全体をゆっくりを暖めます。 そして蓄熱層に蓄えられた熱は冷めにくいので、昼間の暖房は使用していません。 3番目はヒートショックが起こりやすい場所でも有る1階洗面所です。 最高気温24℃、平均気温20,6℃。 外気が最低マイナス1,2℃となるこの時期にこの暖かさはいままでの住宅からすると驚異かと思います。 蓄熱をしていない夕方から夜にかけて、ちょうどお風呂にはいる時間帯でも、おおよそ20℃前後で暖かさを保っています。 これは、日中に外の日射熱を上手く取り入れ、その日射熱が家の中に留まっていてくれるからです。 お風呂やトイレに入るとき、寒さを全く感じません。 最後は床下です。 これはキッチン下の床下点検口に設置しました。 最高気温16,3℃、平均気温15,6℃。 非常に安定しています。 基礎(床下)にこの暖かさは必要なのか?答えは必要です! 当社では床下も居室と考え設計・施工をしております。 基礎は沢山のコンクリートを使用して作られていますが、そのコンクリートも蓄熱層と捉えています。 床下が寒ければ、家全体を省エネルギーで暖める事は不可能です。 家全体を蓄熱暖房機1台でこの平均温度の高さは本当に快適です。 今後1年を通してデータ採取を行っていきます。 順次公開していきたいと思います。